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国内準優勝

美姿勢メガネ(B.S.M)

メガネにこのデバイスを装着するだけで、背骨形状を推定することができます。測定された背骨形状から、あなたを医学的根拠に基づく正しい姿勢に導きます。

  • 2021年版プロトタイプ

  • 2017年版プロトタイプ

  • カラーバリエーション

  • 2021年版CAD

  • アプリ画面

概要

近年の世界的かつ急速な情報端末の普及により、それを使用する人々の悪い姿勢や、それに伴う肩こりや腰痛が社会経済的に大きな損失を生んでいます。我々のデバイスは、背骨形状を把握することで、人々の姿勢を美しい姿勢へ変貌させます。


経緯

私はゲームをすることが好きで、熱中するあまり小学四年生の頃から肩こり、腰痛にずっと悩まされてきました。大学に入学後、科学系のNPO法人で、小中高生を対象に科学や工学を題材に創造力を身につける講座で指導を行っておりました。そこで目にした光景は、子どもたちは作業に集中するあまりに前のめりな悪い姿勢になっていました。このままの不良姿勢を続けていると、私のように肩こりや腰痛一生悩まされると思い情報機器使用時の姿勢を矯正する発明をしようと考えたのがきっかけでした。


機能

美姿勢メガネには、加速度センサーとToFセンサーが搭載されており、頭部傾斜角と視距離を測定することができます。この2つの値だけで、背骨の形状、医学的に重要とされている脊椎の角度をを極めて高い精度で背骨の形状を推定することができます。(相関係数R>0.9) これは医学的には何を意味するのかというと、従来であればレントゲンなどの高価で大掛かりな装置でしか測定できなかった背骨形状を、リアルタイムに、非侵襲的に、どこでも誰でもいつでも簡単に推定することができます。 これによって不良姿勢の蓄積によって生じる腰痛、肩こり、などの症状の発現リスクを個々人の状態に応じて推計できるのではないかと現在東北大学医学部整形外科教室と研究を進めているところです。


開発過程

私は子供の頃から、自分で発明したもので起業したいとの思いから、東北大学工学部に入学しました。 大学入学当時、IoTという概念が世間的に普及しだした頃で、そのキーデバイスであるセンサーを用いたアプリケーションに強く可能性を感じ猛勉強しました。 学んだことを試すべく、世界30カ国で予選が開催されている学生向けの国際アプリケーション開発コンテストiCANに8度出場いたしました。その結果、世界大会一位を2度受賞しました。 2017年大会優勝した、B.P.Gは単に頭部傾斜角が一般的に悪い姿勢と考えられている角度になったときに、あえて画面を見にくくし姿勢改善を促す手作りデバイスでした。 更に、B.P.Gをビジネスプランとしてまとめて、日本最大級の学生向けビジネスプランコンテスト、CVGに出場し、大賞の文部科学大臣賞を受賞しました。 これを機に事業化を決意し、2020年3月、将来的な可能性があるのかを伺うべく東北大学整形外科教室へ相談しました。 姿勢に関する医学的な検証が実は非常にすくなく研究テーマとして魅力的であり、医学的に裏付けがないものが世に溢れていることへのアンチテーゼになるよう頑張って欲しいととコメントを頂きまして、共同研究開発をスタートしました。 そして、医学部との一年間に及ぶ研究開発の結果、背骨の形状を推定するアルゴリズムの開発に成功し、今後の研究によって、医学的根拠に基づいた正しい姿勢を定義できる見通しが立ってまいりました。


差別化

レントゲンなどの背骨形状を測定する既存の医療機器は、病院などの限られた場所で、撮影のその瞬間、しかも侵襲的にしか背骨の形状を測定することができません。 しかしながら我々が開発したB.P.Gは、背骨形状を、どこでも、非侵襲的に、簡単に、リアルタイムに経時変化も含めて推定することが可能です。 背骨形状推定のアルゴリズムは、PCT出願を行いISR報告書では、該当する先行文献無く、新規性、進歩性認められております。今後はこのデバイスを用いて、どんな背骨形状をどれだけの時間継続していたいたときに、症状が発症するかの臨床研究する予定です。 これまでも首や腰のみ一点の角度を測定する商品はございましたが、首のみ、腰のみの角度を推定しているだけで、これだけで姿勢を判定することは医学的に不十分です。正直競合すらしておりません。


将来の計画

現在研究で検証が完了しているのは、座位での背骨形状の推定です。 ウェアラブルなセンサーデバイスをさらに組み合わせることで、座位に限らず立位や臥位の背骨形状を推定できるのではないかと、さらなる発展的な研究計画を立てています。 これまでの研究を踏まえ、予防医学の観点から、姿勢を矯正し、背骨の健康を支える。 そういった考えから生まれる市場を「背骨健康」市場と位置づけ、背骨から人類の健康を増進します。


他アワードでの受賞歴

・第10回国際イノベーションコンテス(iCAN)(2017年11月24~26日@中国北京)世界大会 第一位 ・第16回キャンバスベンチャーグランプリ(2020年2月17日@東京) 全国大会 文部科学大臣賞 ・Japanビジネスデザイン全国発見&発表会η2020-2021(2021年3月12日@東京)全国大会 総務大臣賞 ・東北大学ビジネスプランコンテストVol4(2020年12月19日@仙台):優勝


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