スキップする
国際TOP20

Telewheelchair

⾼齢者や⾝体障がい者などの⾜が不⾃由な⽅にとって、⾃分⾃⾝の思い通りに動けないことはハンデとなっていました。しかし技術の進歩により、障害はただのひとつのパラメータでしかない社会になるといえます。そのような社会を実現するために,私たちは技術を⽤いて電動⾞いすのアップデートを行います。Telewheelchairは、VRやAIを組み合わせた、新しい社会を作るパーソナルモビリティです。これにより、⾼齢者や⾝体障がい者と健常者という分類がなく,個々人が多様性を維持しながらも快適に過ごせる社会を目指します。

  • Telewheelchairの本体

  • 生活に溶け込むTeleswheelchairのデザイン

  • 図書館でTeleswheelchairを使用する

  • VRを用いてTelewheelchairを操作する

  • 人物検知により緊急停止する車いす

概要

⾼齢者や⾝体障がい者などの⾜が不⾃由な⽅にとって、⾃分⾃⾝の思い通りに動けないことはハンデとなっていました。しかし技術の進歩により、障害はただのひとつのパラメータでしかない社会になるといえます。そのような社会を実現するために,私たちは技術を⽤いて電動⾞いすのアップデートを行います。Telewheelchairは、VRやAIを組み合わせた、新しい社会を作るパーソナルモビリティです。これにより、⾼齢者や⾝体障がい者と健常者という分類がなく,個々人が多様性を維持しながらも快適に過ごせる社会を目指します。


経緯

⾼齢化社会となり、介護に対する需要は増えることが予想されている⽇本ですが、⼀⽅で介護者の⼈員不⾜も叫ばれています。⾼齢化社会にとって⾞いすは重要なモビリティとなりますが、⾞いすは⼀世紀以上⼤きな変化がなく、⾃分⾃⾝で操作する、もしくは介護者が後ろに立って操作する形となっていました。⾼齢者や⾝体障がい者の⽅たちが健常者と同じように⽣活するためには、技術を⽤いて車いすを人的コストが低い状態で利用出来るように変えていかなければいけないと考えました。そこで私たちは,車椅子に遠隔操作機能とコンピュータによる運転補助機能を追加することにしました。


機能

私たちの提案する電動車いすシステムであるTelewheelchairは、遠隔地からのリモート操作、障害物検知、環境認識の技術を組み合わせた新しい装置です。 Theta Sを用いて撮影した車いす視点の全天球映像を、遠隔地にいる操縦者がHTC Viveを用いて見ることができ、電動車いすをリモート操作することができます。映像はHDMI無線転送を使用し、リモート操作はZigbeeをもちいて無線通信をしています。しかし、単一視点からの全天球映像では完璧に周りの環境を把握することが難しいため、ディープラーニングを用いた障害物検知システムとSLAMを用いた環境認識システムを搭載しました。人が車いすの前に立った場合や、前方に障害物を検知した場合は、自動的に車いすが停止します。


開発過程

すでにタオライトII−mをもとにプロトタイプ作成を行いました。Theta Sを追加し車いす視点の全天球映像を取得できるようにしたのち、遠隔操作を行うために無線操作システムと映像転送システムを実装しました。本プロジェクトでは車いすのデザインも重視しているため、デザインを変更し現在の黒ベースの車いすにしました。デモを何回か行っており体験者からのフェードバックを得ています。


差別化

アイシン精機の電動車いすであるタオライトII−mをベースに再デザインを行いました。既存製品は搭乗者が操作しなければいけませんが、本製品は遠隔者が操作可能であり、AIを用いた操縦補助も行います。さらに車椅子のデザイン性を高めることで、服を着たり,アクセサリーを装着したりするのと同じように車椅子も使えるようになることを目指しています。


将来の計画

Telewheelchairはすでに基本的な機能を開発することができていますが、利用者が快適に使用するにはいくつかの問題点があります。遠隔操作において車いすの操作と実際の動作の遅延や映像転送可能な距離の短さなどを解決しなければいけません。さらに、実際の介護現場等で使用していただけるように使用性や安全性を高めていきます。私たちの目標は障がい者、健常者関係なくどのような人でも同じ生活を送ることができる社会を作ることです。


他アワードでの受賞歴

LAVAL Virtual Award 2017 Transport & Mobility VRC AWARD 2017 Finalist SIGGRAPH 2017 Poster Accepted


トップページに戻る

国/地域を選んでください