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PROLO-プロロ-

PROLOは『子供用自転車のヘルメットとロックの連動システム』です。親の目の届かないところでも、子供に確実にヘルメットを着用してもらうことを目的としています。

  • 【PROLO】子供の笑顔と命を守りたい

  • 【VIDEO】注目した社会課題と、製品によって実現したい未来について

    【VIDEO】注目した社会課題と、製品によって実現したい未来について

  • 【製品デザイン】PROLO/後から取り付け可能です

  • 【制作指針と試作品】一定の強制力を実現しますが、それを見せない美しさを目指します

  • 【製品デザイン】内部構造

  • 【フィールドテスト】テストユーザーの親子に使用してもらいました

概要

PROLOは『子供用自転車のヘルメットとロックの連動システム』です。親の目の届かないところでも、子供に確実にヘルメットを着用してもらうことを目的としています。


経緯

子供の自転車走行中の事故による大怪我の多くは頭部の損傷であり、ヘルメット未着用時の致死率は、着用時の2.5倍とされています。しかし、道路交通法でヘルメット着用は、あくまで努力義務であり、着用率は約25%と非常に低い数値となっています。 また、独自の調査を通じて、親の目の届かないところでは『面倒くさい』『自分が事故にあうとは思えない』などの理由で、ヘルメットの着用をやめてしまう子供たちもいることがわかりました。 安全性を追求したヘルメットの開発は進んでいますが、ヘルメットを確実に着用してもらうように促す製品は多くありません。PROLOはその役割を担います。


機能

仕組みは「ヘルメットを自転車のロックにする」というシンプルなアイデアです。ヘルメットを着用するとロックが解除され、反対に、ヘルメットを脱ぐとロックがかかります。ヘルメットには赤外線LEDとフォトトランジスタが取り付けてあり、照射した光を頭部が遮ることで、ヘルメットの装着を検出します。走行中は内蔵されたセンサが加速度のブレを検知し、ロックがかかることを防ぎます。 また、PROLOは親が子供に向けて使用する製品のため、強制感を出さないことが重要です。子供が「使ってみたい」と思えるように外観や動作にもこだわることで、「子供が自らの意志で安全を実現していく」サポートをしていきます。 ※これらのシステムおよびプロダクトは、既に持っている自転車とヘルメットに、韓単位取り付けて使用することができます。


開発過程

①発案 テクノロジーの進歩は生活を豊かなものにしますが、本質的な課題を隠してしまうこともあります。例えば、自動運転技術の普及で、必ずしも事故が無くなるわけではありません。車が勢いよく近づいて来れば、体勢を崩してしまうでしょう。そのとき、高い安全性能を誇るヘルメットを用意していても、着用していなければ意味がありません。 私たちは、自転車走行中における頭部の損傷を防ぐためには、ヘルメットの性能の追求ではなく、着用率を上げることにあると気が付きました。また、製品を素早く社会に普及させることも重要であると考え、既存のテクノロジーの組み合わせで、いかにスマートに解決するかにも挑戦しています。 ②試作品制作 PROLOは、親が子供に向けて使用する製品です。工学的に機能を実現するだけでは、強制感が出てしまう恐れがあります。そこで、子供が使用したいと思えるように審美性を高め、良好な親子関係を保つ必要があると考えました。 これまで何機も制作してきましたが、改良を重ねたことで、今回のモデルはもっとも機能的で、造形的に美しいものとなりました。現在も、特定の数家族に協力してもらい、開発を進めています。


差別化

私たちが実現したい未来とは、子供のヘルメット着用率を高め、その必要性が社会にとって当たり前になっている状態です。そのアイデアとして、ヘルメットとロックを連動させるシステムを発案しました。現時点で、既製品の中に同様のアイデアは確認できていませんが、同じ効果が期待できるとすれば、子供が「被りたい」と思えるような審美性の高いヘルメットや、着用したときの蒸れを軽減するような構造のヘルメットが挙げられます。 しかし、それらとPROLOが根本的に違うのは、確実にヘルメットを着用してもらうことを目的としているため、一定の強制力を担保していることです。それにより、自転車走行中の安全性を高めることに繋がっています。 また、自動ブレーキの研究開発が今後導入される可能性がありますが、自動車の自動ブレーキに比べて自転車は危険が伴うことに加え、PROLOは既に持っている自転車とヘルメットに取り付け可能という、導入のしやすさの点でも差別化が図れると考えています。


将来の計画

今後は、主に技術面と資金面での課題をクリアしていく必要があります。 ①技術面 現在、外装素材をはじめ、市販の部品やアクチュエータ、無線、バッテリー等を利用していますが、製品の小型化や軽量化、省電力化、そして、高精度化を進めていくためにはノウハウを持った企業との連携を進めていく必要があります。一方で、PROLOに搭載されている技術は、既に多くの製品に用いられているため、量産や技術における障壁は高くありません。開発スピードを早め、多くのテストユーザーによるフィールドテストを繰り返し、耐久実験をクリアし、製品化へと繋げていきたいと考えています。 ②資金面 現在、チームは学生だけで構成されていることもあり、開発資金を調達していかなければなりません。今後は、スタートアップ企業を起ち上げ、メーカー企業と連携をしていくだけでなく、クラウドファンディングを通じての資金調達をすることも検討しています。


他アワードでの受賞歴

ハードウェアコンテストGUGEN 2018「グッドアイデア賞」


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