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国内準優勝

音のためのデザイン -音の顕微鏡-

音は、聴覚情報が増え続けている現代において、より一層の発展が求められる分野です。また日々、音の研究は進められており、人間に与える影響がとても大きいものでもあります。近年ではハイパーソニックエフェクトなどの可聴域外からの音が人間にもたらす影響についても研究が進められています。聴覚情報にはまだ未知であるからこそ可能性が秘められており、そのうえで研究が進められていくべき分野です。この音の顕微鏡はそんな現代において将来必要な可能性として示唆するものです。

概要

音は、聴覚情報が増え続けている現代において、より一層の発展が求められる分野です。また日々、音の研究は進められており、人間に与える影響がとても大きいものでもあります。近年ではハイパーソニックエフェクトなどの可聴域外からの音が人間にもたらす影響についても研究が進められています。聴覚情報にはまだ未知であるからこそ可能性が秘められており、そのうえで研究が進められていくべき分野です。この音の顕微鏡はそんな現代において将来必要な可能性として示唆するものです。


経緯

この作品のもとは自身の卒業研究です。まず卒業研究のテーマを設定する中で、自分が人と特出している点について研究を行うことで研究に独自性をもたようと考えました。そこで、私は音楽が好きであることから音に愛情をもって接したいと考えており、それがこの「音のためのデザイン」に結びつきました。通常は人に対して行うデザインを音という現象に対して行うことで新たな発想と自身の中で新たな気づきを得たいがためにこの研究を進めています。研究を進めていく中で聴覚情報にはまだ未発見・未活用の可能性が秘められているのではないかと気付きました。そしてまずこの聴覚情報の未利用値について気付いていくためのデザインが必要であると考えました。そして現在の音の分析において何が足りていないのかを同時に考えていきました。その中で、比較対象としたのが、人間の五感の中で最も情報量の多い視覚です。そして視覚と聴覚を比べた際に聴覚の分野で足りていない部分が何なのかについて考え、顕微鏡にいきつきました。顕微鏡は、通常人間が認識することができない視覚情報を視覚情報として認識することを可能にします。対して、聴覚情報を視覚情報に変換することで認識することを可能のするシステムはありますが、聴覚情報を聴覚情報として認識することを可能にするものはありません。この部分が「音の顕微鏡」になるのではないかと考えました。


機能

「音の顕微鏡」は収音部・本体・伝達部の3つのパーツから構成されています。収音部は通常のマイクと考えて良いです。今回のビデオプロトタイピングの作品上では2種類のマイクがあげられていますが、まだ他にも様々な種類なマイクの検討が必要であると考えています。次に本体部分ですが、これは音をグラフィック上で表示させることで任意の音を選ぶことで聞き取ることを可能にする部分です。そして最後に伝達部ですが、人間は聴覚として認識する際に”気導音”と”骨導音”という2つの入力経路からの音をミックスして認識しています。気導音は皆さんが音を聞く際に主に意識しているであろう空気からの振動を内耳で聞きとる経路です。対して、骨導音は骨からの振動を直に聴覚に伝えます。そしてこの骨導音は可聴域外の音を人間に知覚させることができるのではないかという研究が進められており、成果も発表されています。現状では、音質的な問題からも実現可能なものではないことからビデオプロトタイピングという形での作品となっていますが、将来的にはこの作品が必要になる世界がくると考えています。


開発過程

当初は音の好き嫌いからターゲットを絞りこむことで、音のためのデザインを実現しようと考えていました。しかし、音の好き嫌いは人によって千差万別であることから、可聴域外の音を含めたすべての音を人間が知覚するようにする音の顕微鏡の提案を考えました。 現状では実現不可能であると考えられるものの、実際に行われている研究の専門家からの意見の聞き取りや実際に実験機器として使用する際にはどういった形でデザインすればいいのかについては今も検討している部分であり、現在進めている部分です。またビデオプロトタイピングという形ではなく、実物としてプロトタイピングを制作することも検討していきたいと考えており、そこが改良点であると考えています。


差別化

まず最初に「音のためのデザイン」としたことが一つの独自性であると考えています。通常は、人間・環境に行われるデザインを音という現象をターゲット化することで新たな問題発見・問題提起を行うことが出来ればと考えました。 そして、”現状でないもの”をという考えは常に頭の中において研究を進めていたため、「音の顕微鏡」という存在自体がまったく新しいもので他に比べることの出来ない独自性をもったものであると考えています。


将来の計画

今後の展開としては、実際にハイパーソニックエフェクトなどを含めた音・聴覚の研究を行っている専門家からの意見の吸収と現状の音環境の学習を深めていくことで現実性を持たせていくことが必要であると考え、目標としています。 また研究のターゲットとなっている音の未利用値を実際にどうやって活用することができるのかについても研究を進めていこうと考えています。


他アワードでの受賞歴


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