YaCHAIKA

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YaCHAIKA is a pair of high heels that combines both comfort and fashion.
概要

YaCHAIKAは歩行の快適性とファッション性の双方を兼ね備えたハイヒールです。

ハイヒールによるファッションを選択しつつも,快適で安全な歩行を提供します。

活発な行動と洗練されたファッションの両立に欠かせないアイテムとなるでしょう。


YaCHAIKA:この名前には2つの意味があります.ひとつは,最初の女性宇宙飛行士であるワレンチナ・テレシコワの栄誉を称えて,彼女がコールサインとして用いたCHAIKA(ロシア語でカモメ)を引用したものです。 もうひとつは,ヒールの板バネの形状が,カモメが羽を広げて優雅に飛んでいる様子に似ているためです。

インスピレーション(発想)

ハイヒールはパーティなどで一時的に利用することを前提に,立ち姿と足取りの美しさを優先してデザインされています。そのため,自然で快適な歩行を提供するという配慮はありません。

ハイヒールで歩く際のコツコツ音はダイレクトに着地の衝撃が体に伝わっていることを意味します。 このような衝撃のある歩行は,疲労につながるだけでなく,歩行の不安定性や,転倒の危険性を招きます。さらに,ヒール利用時の脚姿勢とあいまって関節や腱などにダメージを与えて,姿勢の悪化や関節痛などを招きます。

しかし,実際に街を行きかう女性の足元を見ると,ハイヒールが日常的な移動に利用されていることは明らかです。ヒールは現在のファッションとしては欠かせないアイテムの1つであるからです。また,キャリアウーマン,洋服店のスタッフのような接客業,フライトアテンダントなどの職業では,ヒールを着用して仕事をすることがあります。

 ハイヒールを選択した場合に,このような致命的なデメリットがあることは健康上や安全性の問題にとどまらず,女性の社会進出を阻害する要因であるやもしれません。

そこで,スタイリッシュさを維持しつつ,衝撃がなく自然で快適な歩行が行える新たなハイヒールを提供するために,YaCHAIKAの開発をはじめました。ファッションにも快適な移動にも妥協せず,様々な事によりアクティブに挑戦する手助けとなるアイテムを目指しています。

機能

YaCHAIKAはハイヒールの主効果である,足を長く見せて頭身の外見的均衡を整える効果と,脚線美に連続した流線的なデザインを提供しつつ,歩行の快適性と安全性も提供します。これまでリジットな棒で構成されていたヒール部を,2枚の湾曲した板バネと衝撃吸収性の高いゴムシートを組み合わせて構成しました。 静立時は10cmのヒール高を維持します。

歩行時にはヒール部が約3cm程度伸縮し,その変化によって歩行時の衝撃を吸収することで,快適で安全な歩行を提供します。また,薄い板バネを組み合わせた構造は,従来のリジットな棒で支える構造よりも,側方から見た場合により軽快なシルエットを演出します。

将来的には,板バネを競技用義足などで利用されているCFRPで製作することで靴のさらなる軽量化を図り,快適性とフッション性の高い次元での両立を実現させます。

開発段階

開発にあたり,様々なハイヒールの履き心地や構造を比較しました。 接地に伴う衝撃の積極的な緩和対策など,快適性への配慮はありませんでした。

 そこで,ヒールのスタイリッシュさを維持しつつ,衝撃なく自然で快適な歩行を実現するために,板バネと減衰性の高いゴム板を用いて衝撃吸収機能のあるヒールを備えたYaCHAIKAを試作しました。

 試作品を女性ユーザに様々なシーンでテストして頂き,その効果を確認しました。その中で,歩行時の衝撃緩和によって,より軽快に,楽に,そして素早く歩くことができるという意見を頂きました。 一方で,試作容易性の観点から板バネをバネ鋼で製作したため,靴の重さが気になるという意見を得ました。

次に,YaCHAIKAの効果を歩行モーションに着目して検証しました。前の一歩が次の一歩へと繋がるような滑らかで連続的な歩行運動は,エネルギ効率が良いために疲れにくいとされています。ハイヒール着用時とYaCHAIKA着用時の歩行運動がそれぞれどのようになっているのか,リアルタイム3次元モーションキャプチャで計測し,比較検討しました。

従来のハイヒールは衝撃吸収効果が低いため,接地時に身体全体が一瞬停止するような歩行運動でした。このように,歩行運動の連続性が妨げられることによって,疲労ひいては痛みを招いていると考えられます。

一方でYaCHAIKA着用時は,接地時にヒール部分が2~3cm程度変位して衝撃を吸収しており,まるで運動靴を履いているかのような滑らかな歩行運動でした。 この衝撃吸収による滑らかな歩行運動の実現によって,疲労軽減や関節や筋,腱の負担軽減が期待できます。

現在は第一試作で得られた意見やデータを取り入れて,より軽量で歩きやすい第二試作を設計しています。

Awards

This design is not entered in any other awards or competitions.